★松坂くんとイチロー

【松坂くん語録】


自信から確信へ変わりました


夢という言葉は好きではない


(オールスター戦よりも)
家族旅行が楽しみ


・・・・


数々の強気発言をしてくれている
松坂くんですが
コレでいいんじゃないんですか


岡島の誰もが好感を抱く謙虚さに
対抗(笑)するには
ヒール的なくらい強気でちょうどいい

ペドロ・マルチネスもそうだったけど
フツーの優等生的な発言なんて面白くもない
(そんなの期待してない)


ただし
そのためには物すごいピッチングを
見せてくれなければ
ちょっとカッコわるい


今日も打たれちゃった松坂くんは
とてもカッコわるいですが・・・・!



いっぽう



イチロー語録】


MLBオールスター・ゲームで
なんとMVPを獲得したイチロー


そんなイチロー
ゲーム後インタビューのお言葉


「選手はやっぱり結果」


う〜ん、重みがあります・・・・

★「かもめ食堂」

かもめ食堂」を見終わると
妙に気持ちが落ち着く。


癒される感じは、もちろん、するのですが
それよりも「落ち着く」「安心する」「安定する」
という言葉のほうが何だかピッタリする気がします・・・・。


この映画は

①登場人物の魅力(癒されるキャラ・励まされるキャラ)
②ゆるいストーリーの魅力(場所はフィンランドだけど、
 とても身近で親しみがもてる)
③街並み・料理・衣服・小物自体の魅力

が、どれもマッチングしていて
ひとつの世界観を見事に完成させている。


だから、こういう映画、こういうストーリーを欲していた人は
むちゃくちゃハマってしまう。


さらに
その世界観を演出するために
他の映画とは、かなり違う手法を取り入れていることが
わかります。


カット割りが、とても少ない
1シーンの1カットが極端に長く
登場人物は、長セリフを強いられる大変な撮影がほとんど
(それも、おにぎりを食べながらであったり、
料理をつくりながらであったり・・・)


カメラの位置やカメラの目線がほとんど動かない
シーンの大半を占める食堂内の撮影では
大きなガラス窓や鏡に、カメラやスタッフの姿が
映らないように
かなり離れた位置からカメラを回している


BGMがとても少ない
各キャラクターに合わせて短いテーマ曲が流れるが
それ以外は、ほとんどBGMもなく
サーモンを焼いている音やトンカツを包丁で切っている音
など自然な音だけで構成させている
※だから、しっかりと聞こえて、耳でもおいしく感じてしまう
※だから、エンディングの陽水の曲が心に沁みわたってくる


とにかく
登場人物、登場場面が数えるほどであって
ほとんど同じ人たちが、ほとんど同じ場所で、
ほとんど同じ毎日を送る
そんな日常的なパターンの映画。


いくつか上げるだけでも、こんなことに気づく。


いまどきの映画は
パンパンパンとカット割りを続けて、スピード感やノリを出し
最初から最後までBackには何らかの音楽や効果音が流れている
登場人物も誰が誰だかわからなくなるくらいに大勢出ていて
さまざまな場所で、とんでもないことが連続して起きる
そんなストーリー展開ばかり・・・・。


つまり、
この映画は、そうした映画の中で、
まったく異質な存在。


都会に住んで、働いて、忙しく生きている人が
たまに
田舎に帰った時のような、
のんびりと休日を過ごしている時のような
(あえて何もしないのんびりとした休日)、
そんな時間の流れや呼吸のリズムを
感じさせられます。


だから、とっても落ち着く
だから、こんなに癒される
だから、もう1回見たくなる


こういう邦画を
もっともっと見たいです


かもめ食堂 [DVD]

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★はじめての『ジャズ喫茶』

「ジャズ喫茶」に行ったことありますか?
ワタシは、一度もありませんでした。


ジャズ・バーやジャズ・クラブは、
さんざん行っているのに
どうも「ジャズ喫茶」だけは、“遠い存在”・・・・。


「一見さんお断り」みたいな、
ヘンな敷居の高さを感じるのは
ワタシだけでは、きっとないでしょう。


しかし、GWに行ったニューヨークでのJAZZ三昧のせいで
まだまだカラダの芯が熱くなったままになっていて
どうにもこうにも落ち着かない。


ジャズのCDを聴いているだけでは
納まりがつきそうにないので
何か解消方法がないかなぁ〜と探していたところに
ピッタリなのがありました、ありました!!!


四谷にあるジャズ喫茶「いーぐる」で
バド・パウエル特集」の講演会をやる、との情報


何でも
選りすぐりの名演を大音量でかけて、
その音についての解説までしてくれる
それで参加費は、400円(飲み物別)。
「初心者、入門者も大歓迎」、とのこと。


ムシムシとした梅雨空の土曜日
さっそく四谷まで出かけてみました。


「いーぐる」は四谷駅からすぐの場所で
地下1階にありました。


地下に下りていく階段のところから
すでにジャズがガンガンに聴こえてきます。
ヴィレッジ・バンガードなんかもそうですが
こういうシチュエーションは
正しいジャズのお店という雰囲気で
とってもイイカンジ!!!


はじめて入るジャズ喫茶


勝手がわからないので
ちょっとドキマギしながら入っていくと
入口のところにいた
このお店のオーナー・後藤さん(ジャズ評論家)が
「空いている席へ自由にどうぞ」と
声をかけてくださいました。


開演時間よりも早めに来たのに
すでに席はかなり埋まっていました。
とりあえずどこでもいいや、思って座った席が
なんとJBLの巨大スピーカーの真ん前。
まぁ、よいほうに考えれば
ライヴ・コンサートならば最前列ということ(笑)。


ぐるりと、どんなお客さんが来ているのか
チェックしてみると
中央の特等席のようなところには、
誰が見ても「大御所」「重鎮」「常連」と
いう感じのお客さんが
デンとお二人座っていて、いかにもという感じ。
「初心者、入門者も大歓迎」なんて書いてありましたが
その他の人たちも
みんなジャズに詳しい人のように見えてしまいます
・・・・。

でも、若い人も多いし、女性も思った以上に
たくさん参加しているのには、ちょっと驚きました。



ジャズ・ライターの高野雲さんの選曲と解説で
進行した講演は
新しい発見もいろいろあり、とても充実した内容でした。
(長くなるので省略します、スミマセン)

ジャズ喫茶のイメージというと
みんな押し黙って、目を瞑って、腕組みして、
とにかく難しい顔をしながら(軽くリズムをとって)
煙草をふかして、コーヒーを飲んでいるという姿・・・・。


実際に行ってみると、まさに、そんな感じでした(笑)。
でも、これは当然のことであり
おしゃべりを慎むのは最低限のマナーであるし
ピアノの一音一音などを、しっかりと耳で聴くためには
目を瞑って耳をダンボ状態にして集中しなければなりません。
(だから顔も難しそうな表情になりがち)
でも、自然とカラダがリズムと取り出して動いてしまう。
つまり、ちゃんとした目的を持って(ジャズを聴きたい)
来ている人は
みな、普通に、そんな感じになるのだと思います。


その他にも、いろいろな発見があって
とても良かったですが
中でも、一番面白かった(?)のは、
講演後の質問コーナーでした。
「いーぐる」では、
恒例のコーナーということでしたが
ここで、
ジャズ喫茶のジャズ喫茶たる一面を垣間見た気がしました。


まずは
前述した大御所のお二人が質問をしました。
その他のお客たちは、それを拝聴させていただいている
という感じ。
その質問と回答のやりとりが済むと
なかなか外には質問が出ません
(ちょっと高まる緊張感・・・)。


オーナー・後藤さんからの
「コワくないから、何でも質問していいですよ」
というフォローの言葉が、
かえって緊張感を高めたような気がしたのは
ワタシだけではない気がする・・・・。


そんな中、あるお客が
「(パウエルが)マイルスと共演したのはありますか?」と
質問すると
高野さんからも後藤さんからも
「あれもあるし、これもあるよ」というご返答。
もちろん「そんな基本的なことも知らないの?」
なんていう対応では決してないのですが
初心者・入門者には「絶対に安易な質問したらヤバイぞ」と
いうムードに・・・・。
少なくとも、初めて参加する人や初心者は、
そんな感じを受けたと思います。


でも、こういうところこそ
実は、ワタシが「ジャズ喫茶」に期待していたところ
だったのかもしれません。
ちょっと取っ付きにくいけど、
そのカベを乗り越えていく時の快感(ちょっと大げさ)。


今回、あらためて思ったことは
ジャズは、決してエンタテイメントではない、ということ
ジャズ喫茶は、決してサービス業ではない、ということ


音楽は書いて字のごとく「音を楽しむ」ものであり
理屈や理論ではないのですが
ジャズは、ただ何となく聴いて楽しむよりも
いろいろ勉強して、じっくりと聴くことで、
その本当の良さを理解できて
感動さえ得られる音楽だと思っています。
つまり
自分のほうから、一生懸命努力して、
ジャズのほうへ近づいていかなければならない。
ジャズのほうから、ワタシのほうへ
すり寄ってきてくれることなど決してありません。
同じく
ジャズ喫茶も、一生懸命に予習してきて、
はじめて楽しめる。
ジャズ喫茶は、そんな場所でいいんじゃないの、と
思いました。


毎週通うとなると、ちょっとツライかもしれませんが
隔月くらいなら、毎回行きたいです!!!


ザ・シーン・チェンジズ

ザ・シーン・チェンジズ

★ニューヨークまるごと72時間

NHK BSで放送された
「ニューヨークまるごと72時間」は
ニューヨーク好きには魅力的な特集番組でした。


リアルタイムで番組を観ることはできませんでしたが
DVDレコーダーで気になった番組は録画しておいたので
その後に、少しずつ観ていきました。


中でも
メトロポリタン美術館、フリック・コレクション、
ホイットニー美術館、グッゲンハイム美術館
紹介したアート番組はとても見ごたえがありました。
何度も行っている美術館ばかりですが
次に行く時には、新しい発見と感動がありそうです。


生中継でニューヨークを紹介していくコーナーは
すべて知っているところや場所でしたが
(いかにもという場所ではなく)
なかなか面白いピックアップだと思いました。
ジャズ・クラブからの生中継では
なんと「smalls」からだったのは驚きました。
以前に「ニューヨーク街物語」で
とりあげた関係でOKになったのだと思いますが
さすがNHK!というところでしょうか・・・・。


ただし、生中継のところについては
ダンドリの悪さや
司会進行役のニューヨーや取り上げている話題についての
知識不足をところどころに感じてしまい
ちょっと興ざめ・苦笑してしまいました。
なかなか難しいとは思いますが
もう少し準備・勉強して欲しかった気がします。


72時間も必要かどうは別として
年に1回くらい
こういうBSならでわの特集をやってくれると
とても嬉しいですね。

★MONET大回顧展モネ かささぎ



国立新美術館で開催されている「MONET大回顧展モネ」に
行ってきました。


しばらくやっていると思っている間に
時間がどんどん経ってしまい
今頃になってしまった・・・・。


モネは、これまでに何度も見てきているし
ついこの前にもMoMAで「睡蓮」の大作を
思う存分に堪能してきたばかり。


あの「睡蓮」の前に座って
じっくりと眺めていると、
何だか心の底から
リラックスできて、
ニューヨークへまた戻ってきたということを
心底実感します。


そんなモネの
まさに「大回顧」の展示会が、
日本で、東京で、見られるのは
本当に贅沢な気がします。


モネは日本人が大好きな画家のひとりなので
展示会の回数も多いですが、
今回ほど
数・質ともに揃っているのは
これまでになかったと思います。
とくに
「水連」「ポプラ並木」「積みわら」「ルーアン大聖堂」などの
連作を、あれだけ比べながら鑑賞できたのは
驚きでした。


今回、展示された作品の中で
私が一番見たかったのは「かささぎ」でした。
というか、
「かささぎ」だけを見たかったのです。


そして
「かささぎ」は期待以上の感動がありました。
あの色、あの光、あの筆使い、
まさにモネのモネたるところをあらためて実感しました。


近くから見ても感動ですが、
やはり5〜6メートル離れたところから見る
あの雪の輝きは、言葉にならなくらいの見事な表現力だと
つくづく思います。


本当にいいものを見せてもらえた嬉しさは
何ものにも変えがたいものです。

★RED HOT CHILI PEPPERS 東京ドーム


アンソニー・キーディスの急病により
延期になっていたレッド・ホット・チリ・ペッパーズ
の振り替え公演がやっと実現した


ライヴ中で
フリーが「数カ月遅れた(わるかった)」と言っていたが
実際に、この3カ月はとても長く感じざるを得なかった


当初予定だった3月末には
ロック系雑誌を中心にたくさんの特集や表紙を飾り
さぁ、ここから一気に盛り上がって行くぞ、という
まさに矢先の延期だった


それに比べて
今回の振り替え公演来日は
とても静かにスタートした気がする
公演の前日や当日に
(あまりに静かなので)
少し不安になってインターネットで
(ホントに来日しているの?また延期なんてないよね?)
確認した人も多かったのではないだろうか


しかし
そんな心配は、まさに杞憂でしかなかった


東京ドームは
見事に3階席まで埋まり
ノリまくった観客は
うるさく注意する会場係員を他所に
ジャンピングし、ライターの火を灯した
正しいレッチリの楽しみ方である


本当ならば
日本武道館くらいの大きさのハコで
楽しみたいのが本音であるが
レッチリは現在のアメリカにおける最大のロックバンドと
断言していい存在なので
(ドーム・ツアーというのも)仕方ない


今年のグラミー賞
チャド・スミスが
「皆、楽器を始めて、ロックバンドを組んでくれ」
「もっとロックバンドが必要なんだよ」と
コメントしたのが、あれは
ロック史上に残るくらいにカッコいい
メッセージだったと思う


あの感動から少し時間が空いての来日になったが
何はともあれ、再び、レッチリを見られて、大満足!


★2007春NY ART


なんだかんだ言っても、
ニューヨークでの一番の楽しみは、
大好きなアートに接している時かもしれない。


最近、六本木も、
六本木アート・トライアングルという
美術館エリアになって、
アート好きには嬉しいかぎりですが、
世界のアートの中心は
何といってもニューヨーク。


美術館・ギャラリーの数の多さ、質の高さは
他の追随をゆるさないし、
それだけでなく、
街中のいたるところにアートがあふれている。
あの雰囲気・空気は
何ものにも変えられない魅力に満ち満ちている。


ニューヨークに行く度に
MoMAとホイットニー美術館には必ず足を運んでいる。
どちらも私の最もお気に入りの美術館です。


後は
スケジュールと特別展示に合わせて
他の美術館にも、できるだけ足を運んでいます。


美術館巡りが好きな人はわかると思いますが、
美術館のハシゴほどキツいものはなく、
ホントに疲れます。


せっかくだから
「あれもこれも」という気持ちはわかるし、
私も以前は、そんな感じでしたが、
贅沢な時間をそんなふうに過ごしたくないので、
1日にまわる美術館は1つだけに決めています。
それでもアッという間に4〜5時間は経ってしまう・・・。


MoMA
モネの「睡蓮」の大作をぼーっと眺めているのは
どんなリラクゼーションよりも効き目がる気がするし、
毎度毎度新しい発見や感動があります。


今回は
スケジュールにかなり余裕があったので、
ほとんど毎日、美術館に行くことができました。


MoMA、ホイットニー、メトロポリタン、
ただ今、外装工事中のグッゲンハイムにも久々に行って、
カンディンスキーを堪能してきました。



そして何といっても
今回得した気分になったのが、
滞在中にノイエ・ギャラリーで
ゴッホ回顧展」が開催されていたことでした。
ニューヨークの街中に、
この「ゴッホ回顧展」の告知ポスターやフラッグが飾られ、
ニューヨーカーの関心の高さを感じました。


これまでに、何度か「ゴッホ回顧展」を
日本や海外で見ましたが、
今回のノイエ・ギャラリーの特別展は、
本当に充実していました。
とくにゴッホの自画像の点数・内容は
ホントによくこれだけのものを一堂にに集められたなぁ、
つくづく感心させられました。


ある展示室では、正面、左右側面、後ろ面、すべてに、
誰もが知っている、あのゴッホの自画像が飾られている、
そんなシチュエーションでした。
いったい、この部屋の絵だけで、
時価総額はいくらになるのだろう、と思うと
思わずゾクゾクしてしまうほどでした。



美術館だけでなく、
チェルシーでのアート・ギャラリー巡りも
本当に楽しいものです。
(そのために、いつもホテルはチェルシー地区にしています)。
こちらでは、仕事で活かせそうな(パクれそうな?)ものも
たくさんあるので
いろいろアイデアのヒントにさせてもらっています。