★星野ジャパンにみる“野球”の真髄

dir_holy2007-12-09

北京オリンピック出場の座を賭けた
星野ジャパン・野球代表チームの戦いには
本当にシビレた。


そして、あらためて
日本の野球の凄さ、面白さを
心底思い知らされました。


星野ジャパンが目指す野球は
「1点を取りに行く野球、1点を守りぬく野球」
ということ聞きます。


つまり
MLBでよく言われている「Small Baseball」の
カタチに他なりませんが
星野ジャパンの昨日の韓国戦、今日の台湾戦を
観てしまうと
その質の高さには、雲泥の差があると言い切れます。


ただバントをからめたり、機動力を使えば
「Small Baseball(=野球)」になるわけでは
決してありません。


悲壮感さえ漂う命がけの全力プレーと
全員がひとつになって戦うチームプレー
それが「Small Baseball」であり、
「野球」に他なりません。


そこには(良い悪いではなくて)
楽しんでやる、リラックスしてやる、
負けたって世界が終わるわけではない、
なんて考え方とは無縁のストイックな世界がある。


(良い悪いではなくて)
命がけでやる、命を削って頑張る、
日の丸を背負う、負けたら帰れない、
そんな勝負に賭ける「野球」の世界観が
濃厚に漲っている。


これは
スポーツではなく、「野球道」。


つくづく思うことは
「ベースボール」と「野球」はまったく別物であり、
日本人は、やはり「野球」が好きなんだ、ということ。
理屈でなく、日本人のDNAの問題なのだと思う。


サッカー日本代表オシム元監督が
就任会見で「日本代表チームを日本化する」
というヴィジョンを掲げましたが
野球においては、
かたくなに「野球」という日本スタイルを守り続けてきた。
(決してベースボールではない)
つまり、最初から「日本化」されていたから、
日本人に合った、日本人らしい戦い方が
できているということ。


今、その「野球」が
アジアはもちろん、世界を席巻している。
日本人として、野球を愛する一人として、
とても誇りに思えることだ。


数億円プレーヤーの日本の代表選手たちが
まるで高校野球球児のように全力プレーをして、
ガッツポーズをとる姿には
思わず涙が出てしまった。
そのくらい胸が熱くなりました。


やっぱり、野球は、いい(肩は凝るけど・・・)。


星野流

星野流