★松坂大輔→レッドソックス

60億円もの巨費を投じて、レッドソックスが松坂との交渉権を獲得した。
まともに考えれば、これはとんでもないことであり、
日米で批判の声が上がっているのも無理がないことだと思う。


しかし、(そういう堅い話はこの際、置いておいて)
レッドソックス・ファンにとっては、あのヤンキースを出し抜いて
大型補強の競争に勝利したことが、理屈抜きで嬉しい。
夕刊の見出しに「レッドソックスが獲得」という文字が躍ったことに、単純に大喜びした。
まさにヤンキースに勝ったのだ。


言い換えれば
これまでにヤンキースにいかに苦汁を飲まされてきたかという反動なのはわかっている。
ベーブ・ルースのトレードは自業自得としても、
ボッグス、クレメンス、そしてデーモン、みんなヤンキースに獲られた。
来て欲しくもなかったけどAロッドも横取りされた。
いつも、いつもヤンキースにやられっぱなしだったが
04戦士による
ヤンキースに3連敗から4連勝して叩きのめして勝利した
あの86年振りのワールドシリーズ制覇によって
レッドソックスにかけらけれていた呪いは完全に消え去った。


今回の60億円の投資が、果たして、どんな結果になるかは誰もわからない。
しかし、レッドソックスが自ら勝負に出て
ヤンキースの鼻を明かして勝利したという事実が何よりも重要なことなのである。


この数日、スポーツニュースだけでなく、普通のワイドショーでさえも
レッドソックス特集」をやっているのは何とも不思議な気持ちであるが
来シーズンは、にわかファンも含めて、日本でもレッドソックスが大いに注目されるのは必至だろう。
そして、松坂は、あのフェンウェイという最高の雰囲気の中で、
大声援を受けて、きっと活躍してくれる気がする。


(ちょっと照れくさい気持ちもあるが)今年の冬は
「2004 WORLD SERIES CHAMPION」のワッペンのついた
レッドソックスのチームジャケットやパーカーを身につけて
レッドソックス・ファン(REDSOX NATION)であることを誇らしく思いたい
(そのくらい気分がイイ)。