★バックナーに涙しました・・・

dir_holy2008-04-13

2007年ワールドチャンピオン
我らがボストン・レッドソックス
ホーム開幕戦。


ビル・バックナーの始球式に
感動し、そして涙したネーションは
きっと数えきれないくらいに
数多くいたことでしょう。


私も、そうした中のひとりですが
さらに心を揺さぶられたのは
その後の試合中継の中で
ゲストとして登場したバックナーが
いろいろな質問に答えていた時の
あの何とも言えない
やさしく、穏やかな口調でした。
(スカパーで、かなり長く流れていた)。


バックナーの声を
とくによく知っているわけではなかったけど
あれこそ
これまでの困難やわだかまり
すべて洗い流した
ひとりの男の表情であり、声なんだ、
と思った。


20年という気の遠くなるような歳月の間
たった1つのエラーのために
自分自身はもちろん、その家族まで
ずっと責められ続けてきたのだから
本当に辛かったと思う。


20年・・・・


しかし、
2004年のあの劇的な世界一が
すべてを変えた。


86年間、耐えに耐え続けてきた
レッドソックス
レッドソックス・ファンも
そしてバックナーも。


私はこう思いたい。


20年という時間は
本当に長い長い時間だと思う。
しかし
レッドソックスが世界一になるために
86年かかったのと同様に
このバックナーの20年も
必要な時間だったのだと。


そして
そのために費やされた大切な時間以上のものを
レッドソックス
レッドソックス・ファンも
バックナーも手に入れたのだと。


バックナーが
グリーンモンスターの扉から姿を現して
スタンディング・オベーションの中
マウンドへ向かっている姿は
言葉にならないくらいに感動しました。


バックナーも泣いていたし
私も泣きました。


他のどのチームでもなく
自分が
レッドソックス・ファンのひとりであることを
心から嬉しく思った。
そして、2004年に世界一になることができて
本当に良かったと
改めて、その価値を実感しました。


2004年、
レッドソックスが世界一になった時に
ボストン各地にある墓地は
たくさんの花で埋め尽くされたという話を聞きました。
レッドソックス世界一の瞬間を目にすることなく
亡くなっていったおじいちゃんやおばあちゃんへ
勝利の報告に訪れた人たちが
どれだけ沢山いたことか・・・・・。


20年もの間
ボストンの地から足を遠のけていた
(そうせざるをえなかった)
バックナーが
始球式のマウンドに向かって歩いている時
フェンウェイ・パークのPA(場内アナウンス)からは


「おかえりなさい、バックナーさん。
そして、いつでも、ここへ来てくださいね」


という、何よりも
心温まるメッセージが流れていたのが
いつまでも耳から離れません。


老若男女問わず、国籍問わず、
多くの人の思いがあって、
レッドソックスというチームは
戦い続けている。


だから
明日は勝ってくれよ!
(くたばれヤンキース!!)