★CHICAGO 日生劇場 〜ブロードウェイミュージカル・シカゴの魅力


ニューヨークに行くたびに、必ず観ているミュージカルが
「MAMMA MIA !」「RENT」「オペラ座の怪人」の3つで
おそらく、それぞれを10回以上観ていると思いますが
それに続いて、時間があれば観ているというのが
「THE PRODUCERS」と「CHICAGO」になります


あらためてみると
「MAMMA MIA !」以外は、すべてハリウッド映画になっているので
今はミュージカル・ブームだと言えるのでしょう
その中でも映画「CHICAGO」は、アカデミー賞作品賞を獲るくらいに
本当に素晴らしい内容で、舞台では表現しきれないところを
余すところなく魅せてくれた作品だと思います


しかし
今回、久々にミュージカル「CHICAGO」を見て
“CHICAGOのCHICAGOたる魅力”を改めて感じました


それはミュージカルの基本である
キャストひとりひとりの歌と踊り、そして演技に尽きます
数多くのミュージカルがありますが
その中でも最も実力があるキャストでなければ
あのシンプルな舞台や衣装だけで勝負する
「CHICAGO」のキャストは務められない
うまく歌う、うまく踊るのは当たり前であり
指先、足先、目の動き、のひとつひとつの動作まで完璧に演じて
表現しなければ「CHICAGO」にならない
そういう完成度の高さを感じました


今回の日本公演では
ビリー役に
バックストリート・ボーイズの元メンバー
ケヴィン・リチャードソンが務めていることが
一番の話題になっていますが
あまり印象には残りませんでした


少し残念だったのが
ロキシー役のキャストが
私にはイメージに合わなかったことです
歌や踊りがどうというよりも
はっきり言って、見た目の問題であり
赤毛で、ガッチリした体系、そして、オバちゃん的な話し方(に聞こえた)
そういうところが
まったくロキシーのイメージには合っていないように感じました


ロキシー
大ヒットした映画版「CHICAGO」の
レニー・ゼルウィガーのイメージが強いですが
私にはメラニー・グリフィスのイメージが強烈に残っています


それは
2003年の夏にブロードウェイで
メラニー・グリフィスが演じるロキシーを観たからであり
それまでに観たどのロキシーよりも(その後に観たどのロキシーよりも)
ピッタリとハマっていました
当時は、批評家たちから、歌えない、踊れないと言われていた
メラニー・グリフィスでしたが
そんなことは跳ね除けて、多くのファンから高い評価を勝ち得た
その理由がよくわかる気がします

「CHICAGO」再演版10周年記念公演では
そのメラニー・グリフィスを含めた豪華キャストが勢揃いしたようですが
ぜひ観てみたかったものです・・・・

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