★チープ・トリックat 武道館AGAIN!

dir_holy2008-04-27

「青春」。


いつの間にか、ほとんど使われなくなってしまった言葉。


日常会話はもちろん、文字としても、歌としても
目にすることはないし
ギャグとしてさえ使われなくなった言葉。


青い春
若く未熟で、しかしながら元気で力に溢れた年頃


ただ単に、言葉が使われなくなっただけでなく
元気のない今の時代には
「青春」という概念さえ、時代に、
そぐわないのかもしれません。


そんな、かつての「青春」には
「甘酸っぱい」というキーワードがセットのように
使われていました。


そう、
青春は、甘酸っぱいもの、だった。


甘くもなく、酸っぱくもなく
甘酸っぱい。


そんな「甘酸っぱさ」を、
今でも思い起こしてくれるのが
チープ・トリックのハード・ポップな名曲の数々。


甘い罠
今夜は帰さない
サレンダー
・・・・


チープ・トリックのロックと一緒に
「青春の甘酸っぱさ」を
味わった世代にとっては、
彼らの曲は
一瞬にして、
ティーン・エイジャーの気持ちに戻してしまう
マジックをもっている。


そんなチープ・トリックが
30年前にリリースしたライヴアルバム「at武道館」は
日本の武道館を、世界の「BUDOKAN」へと一躍有名にしたことは
ロックが好きな人ならば誰もが知っていることです。


世界中のバンドが
日本の「BUDOKAN」を目指すようなになった
名盤中の名盤。


そして
その「at武道館」から30年経った今年4月
チープ・トリックは自らの30周年記念と
世界に先駆けて自分たちを応援してくれてきた
日本のファンのために
あの思い出の武道館で、再びライヴをやってくれました。


冷たい雨が降る中、日本武道館へ到着すると
そこには「Cheap Trick at 武道館 AGAIN !」
の大きなバナーが誇らしげに掲げてありました。


感無量


そして日本武道館の中は
まるで30年ぶりの同窓会のような様相でした。


開演前に
これも懐かしいフィルムコンサートが20分行われて
それに続いてチープ・トリックが登場
オープニングの「Hello There」から
アンコールラストまでの90分
武道館全体が
30年の年月を忘れさせるような
素晴らしい時間を過ごしました。


クイーンやボン・ジョヴィなど
世界に先駆けて日本で火がついたバンド、
日本のファンが育てたバンド、
というのが数多くあります。


しかし
本当に日本のファンを大切にしてくれているバンド、
日本のファンもそれをしっかりと感じられているバンド、
というのは、それほど多くはないと思う。


チープ・トリックは
もちろん、昔も今もファンと相思相愛の関係で
いつまでも青春の甘酸っぱさを思い出させてくれる
本当に貴重はバンドです。


10年後、次は「at 武道館」から40周年
きっとまた日本武道館に大集合できると思う!


コンプリートat武道館(Special Japanese Edition)(DVD付)

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